あけましておめでとうございます&去年の総括(マンガ編)

今年もよろしくお願いします。



いきなりですが総括として、昨年私が新しく出会ったマンガ(昨年以前発売の物も含む)の中からお気に入りを5作品紹介しておこうかと思います。


1.赤髪の白雪姫

赤髪の白雪姫 8 (花とゆめCOMICS)

赤髪の白雪姫 8 (花とゆめCOMICS)

というかあきづき空太先生作品群。
『青春攻略本』『ヴァーリアの花婿』共々とてもいい作品でした。
これぞ花とゆめの王道ファンタジーといった作品なので、是非とも看板作品になって欲しいところ。
早くアニメ化して欲しい!とか思ったけどあんまりアニメ映えしなさそうだしいいやw
とりあえずもっと人気が出てもおかしくないかと。

ストーリーは言わずもがな、衣装とか細かいところのデザインもすごく私好みな作品で、
パラパラとめくっているだけでもここ可愛いなぁとかかっこいいなぁとかって見てました。
表紙を見て気になったなら買って損はないと思います。

あと私は主人公カップルはもちろん親友ポジションの恋模様もすごく気になってしまうタチで。
他の作品で言うと『となりの怪物くん』の夏目とササヤンとか、『君に届け』のちづと龍とか。
木々とミツヒデの関係は恋模様のそれとはちょっと違うけれどもとても心地よい信頼関係を築いていまして、
こちらも早く進展して欲しいなぁと思いながらニヤニヤと眺めてしまうのでした。



2.魔法少女プリティ☆ベル

魔法少女プリティ☆ベル 9 (BLADE COMICS)

魔法少女プリティ☆ベル 9 (BLADE COMICS)

というかKAKERU先生作品群(
大江山流護身術道場』といい『天空の扉』といい、いい意味でパンチの効きすぎた作品が揃っています。

王道のものを詰め込んでそれを引っ掻き回した作品とはどこかの誰かが仰っていた言葉ですがまさしくその通り。
魔法少女の衣装を筋肉ムキムキのオッサンが着てればそりゃあ出オチになるものですが、
それだけでは終わらないのがこの方の凄いところ。
その魔法オッサンにクトゥルフ神話を混ぜ込んで王道ファンタジー?を展開してみたり(魔法少女プリティ☆ベル)、
ドラクエって実はルーラが最強呪文なんじゃね?ってところに焦点をあてて、それを真面目に考察してみたり(天空の扉)。
そんなこんなでマジでこれをネタにマンガ描くの!?ってのを地で行く方ですね。



3.Latin 高畠エナガ短編集

Latin 高畠エナガ短編集 1 (愛蔵版コミックス)

Latin 高畠エナガ短編集 1 (愛蔵版コミックス)

『100─HANDRED─ 高畠エナガ短編集 2』も合わせてどうぞ。

オススメできるポイントは魅力的な表情だったり、シンプルながらもよくマッチした設定だったりと多々あるのですが、
ここはあえて「それぞれの生き様」をプッシュしておこうかと。
もちろん表題作の『Latin』だったり『100-HANDRED-』だったりも面白い作品なのですが、
それ以上に、人間化した猫たちが暮らすアパートに人間の少年が入居する『猫又荘の食卓』や、
2回目の人生を生きる少女と自分の限界に悩む少年の『Bonus gamer coming out!』が私のツボでした。
私の貧困な語彙力では、これらの素晴らしさを語り切ることは難しいのですが、
ミーコと谷町、そして中原さんと来くんもみんなそれぞれの人生?に悩みながらもきちんと答えを出して暮らしているところが眩しく映りました。

・・・それにしても年上の女性?に引っ張られる少年という構図が多いですね。これもおねショタに当たるん?w



4.満ちても欠けても

満ちても欠けても(1) (KCデラックス Kiss)

満ちても欠けても(1) (KCデラックス Kiss)

数ある水谷フーカ先生の作品の中でも一番のお気に入りです。
そろそろ氏もマンガ大賞とかにどれかノミネートされてもいいんじゃないかとか思ったら、
マンガ大賞の発起人がこのマンガの取材にも対応した吉田尚記アナだそうでして、
私はあまりラジオを聞かないものでこの事実を今の今まで知りませんでした^^;

この作品、とあるラジオ局内でのそれぞれの仕事観とか人間関係とか、
そういったものを題材としているマンガなのです。
普通離婚した夫婦が仕事で再会なんかしてしまったらそれはもう昼ドラ並のなにかが起こりそうなものなのですが、
しかしそれでもドロドロしないのが水谷フーカ節。
語り手と共に物語がどんな方向へ向かうのかハラハラしつつも、読後は爽やかな気分に浸れるという。
相変わらず安定したいい作品を生み出す方ですね。



5.式の前日

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

次のマンガ大賞にもほぼ間違いなくノミネートされるであろう去年散々話題になった穂積先生のデビュー作。

収録されているどの短編にも上手くミスリードが組み込まれていて、
ラスト数ページになるまで結末が読めないものが多かったです。
これがまだデビュー作とは思えないほどに絵も安定していますし、次回作にすごく期待している方の一人です。



そんなわけで昨年新しく出会った中から5作品+αでした。
それでは今年も素晴らしい作品達に出会えることを願いつつ。